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東京に行ってきた。

出発地点の博多は雨。
15時間夜行バスに揺られて、新宿は雪。

説明会受けた後、

友達につきあっていただき、六本木ヒルズの森美術館に行って、
小谷元彦展「幽体の知覚」
見てきました。

写真はパンフレット。



いや-、ほんとすごかった。
現代アートとか全然詳しくないけど、
こんなすごいことやってるんだ、って思った。

全部本物の髪の毛で編まれたドレス(怨念を感じた)
動物の標本とか骨ででできたオブジェ(自分の体が痛いみたいだった)
真っ白な部屋の真っ白なオブジェ群
(これほんとよかった。それまでが暗い部屋での展示だったから、
一気に視界とかの全てが開けた感じ。壁に映る影もとってもきれいでふわふわゆらゆらしてて。)
などなど。んー、大満足。

「実体のない存在や形に出来ない現象」
を表そうと試みた、んだって。

それが「幽体」だとか。

体のどこかがほんとに痛いみたいな、
目を反らしたくなるような、けど出来ないような、
息をするのが苦しくなるような、
視界の全部が開けるような、
こころを抉り取られるような、
いたく感覚を刺激される展示でした。

この人の作品見る感覚、ちょっと、ラヴェルの曲聴いたときの感覚と似てる気がした。
亡き王女のためのパヴァーヌ、とかね。
この曲も、ト長調の綺麗な曲だけどこころをざくっと抉り取られるみたいな生々しい感覚がある。


小谷さんは音楽や生物の知識に通じるものをいっぱい持ってるんだろな。
そういう作品もあったしね。
動物の骨とか標本とかは生物学的な知識ないとできないし、
ピアニストの手をモチーフにしたものとか、
音楽家のための指の矯正器具をモチーフにしたものとかは音楽的な要素がないとできないし。


友達がこういうの理解してくれる方で、一緒に感覚共有できてほんとよかった。
そもそも私一人だったら入ってないしね^^
キモチワルイっておもう人はキモチワルイだろうな。って感じだから。


(ちなみにパンフレット見せた感想は
妹「私もこういうのすき」
弟「姉ちゃんこういうのすきだよねw」
母「キモチワルイ。悪趣味」
でした←予想通り!w)


かなり満足して、ちょっとプラネタリウム展も入って、
展望台から東京の夕暮れ見て。


暮れかかる街で光を放つ車の列がなんだかとっても悲しかった。


ご飯食べてちょっと飲んで、すっっっごく楽しくて、友達とばいばいして、

美術館の生々しい感覚が残ったまま夜行バスに乗った。

ひとりになって電気が消えて静かになって、なんかほんとうに悲しくなった。

カーテン越しにひゅん、って通り過ぎる車の列の光が見えて、
人は悲しくて悲しくて、綺麗だなって思った。
バスのごぉん、ってうなりが美術展の生々しい感覚を呼び返した。

光って光って、走って、列をなしてすれ違い続けて、いつか消える。
車の光をずっと見ながらそんなこと考えた。
そんな気持ちのままいつのまにか寝てた。

私は多分悲しい気持ちの方が好きなんだ。
喜びとかよりも綺麗で軽くて無責任で、楽だから。
喜びってなんかどこか後ろめたいような、どっか重いような気持ちになったりする。

多分、いいとこしか見えないような一日を過ごしたからこんな気持ちになったのかも。
な~んにも悪いこととかない夢みたいな綺麗な一日だったから。
街も人も、全部
私にとっては、ほんとは非現実的で実体がない存在で。
だから綺麗で、ふわふわして、どこまでも優しくて。
こんな世界からいつまでも醒めたくないなって思った。

私は東京で生きたいなって今でも時々思うけど、
東京だって夢から現実になればいろんなやなとこだって見なきゃいけないんだ。
夢の世界だから綺麗でふわふわしてるだけなんだ。

実体がある世界には必ずその分の重みみたいなものがあるから、
そういうものとも向き合って持っていかないといけないから、
実体がない世界に惹かれてしまうのかもしれない。

もうずっと昔からそう。

ゆらゆらした蜃気楼みたいな世界や感覚が好きな癖は治らない。
ふわふわゆらゆらって。どこ行くんだろう。

やれやれ。



小谷さんの個展を見て感覚が近いと思ったので
今日はラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」。

指揮は小澤さん。
演奏はボストンシンフォニーオーケストラ。

M.Ravel
Pavane pour une Infante Defunte(1910)



もともとピアノ曲(1899作曲)として作ったのを本人が管弦楽洋に編曲したのがこれ。
別に死んだ王女のための葬送曲ではなくて、
スペインの過去へのノスタルジーを表した曲なんだってさ。
けどやっぱタイトルのせいなのかな。ほんとに生々しい感覚がある。





…読み返して気付いたが、夜中に書いたから暗さがはんぱないwww

書いた内容見て自己嫌悪に陥ったら消すかもw


けどね、東京は楽しかったんだよ、ほんとに^^

最後。ここ見てるか知らないけど、某友人にありがとう^^♪

ではまた☆

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