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こんばんは!!


最近なぜか全然書く時間がないです…


村上春樹の2番目くらいに好きな本に
ねじまき鳥クロニクル
って本がある。

人間の悪性みたいなものとの根本的な戦い、
…を書いた作品なんだと思う。

妻の失踪から日中戦争まで、人間の闇をテーマにした事項がうまく絡まされてて、
それにひっそり立ち向かう主人公と、
誰かの世界が大きく変わるときその鳴き声がきこえるねじまき鳥、
まぁ、そんな狂気じみた話なわけです。

「人々はとくべつな人間にしか聞こえないその鳥の声によって導かれ、避けがたい破滅へと向かった」。
そんな鳥の声が主人公にも聞こえる。


世界観が広くて大好きな本。
3部構成でかーーなーーり長いけど、一度は読むべき。
村上春樹苦手な人でもこれは好きって言ってる人もいるくらい名作。

ほんとに、全然関係ないような事項をうまく絡ませて、
小説としてちゃんと成立させてるところが非常に秀逸だと思う。

描写がちょっと怖め。

三冊に分かれた本にはそれぞれ
第一部 泥棒かささぎ編   (←ロッシーニの作ったオペラ)
第二部 予言する鳥編    (←シューマンのピアノ曲「森の情景」の第七曲)
第三部 鳥刺し男編      (←モーツァルトのオペラ「魔笛」のパパゲーノのこと)
と、全部クラシック音楽に関係してる副題が付いてる。


さて、その第一部の一番始めに、

『台所でスパゲティーをゆでているときに、電話がかかってきた。僕はFM放送にあわせてロッシーニの『泥棒かささぎ』の序曲を口笛で吹いていた。スパゲティーをゆでるにはまずうってつけの音楽だった。
電話のベルが聞こえたとき、無視してしまおうかとも思った。スパゲティーはゆであがる寸前だったし、クラウディオ・アバドは今まさにロンドン交響楽団をその音楽的ピークにもちあげようとしていたのだ。』

っていう描写が出てくる。

…とりあえず下を聴いてみたら、それがどんなに至難の業かわかるはずwwww



泥棒かささぎ
Gioachino Antonio Rossini
1991年のウィーンフィルニューイヤーコンサートより




口笛でwww無理www
って曲ですよねwww

(ちなみにこの曲大学とかのマンオケでも時々やられたりしてます
…大抵はカオス状態になってますが…)
(ところでベースの早弾きってさ、大人数でやると
見ててかっこいいというよりはなんかシュールだよねwwwwwww)



今、明日のお弁当を作りながらこれをイヤホンで聴いてた。
残念ながら私が作っていたのはスパゲティーなんていうお洒落な代物ではないけれど。

…そんなことはどうでもいいww
大丈夫、私には電話はかかってきてないし、ねじを巻くような鳥の鳴き声も聞こえないw



とにかく、ねじまき鳥クロニクルっていう小説の中では、この曲が狂気の幕開けとして使われてるわけです。

不思議ですよね。明るい曲にしかきこえませんよね。

けど泥棒かささぎっていうオペラも実際かなりシュールな内容で
(wikipediaにストーリーが書いてあるから興味がある方はどうぞ)、
だから狂気の幕開けっていうのは的を得ているのかもしれない。


この泥棒かささぎ序曲は、私の好きな「時計じかけのオレンジ」
(スタンリー・キューブリック監督。1971年公開、
ほんとに気が狂ったような映画で、人間の闇をリアルに描いてる感じ。
私は好きなんだけど、「暴力を誘発する」として嫌いな人も多いみたい)
にも挿入曲として使われてて、それも暴力シーンで流れてる。


なぜこの曲をチョイスするのか本当に不思議ですよね。
時計じかけのオレンジの主人公はベートーヴェンが好きだから、
いっそのことベートーヴェン使えばいいじゃないかって単純に思うけど。


けど、明るい中になにか「狂気」の予感みたいな不穏なものが見え隠れして、
通じる考えみたいなのがあるのかもしれない。

そしてこの曲のそういうところに私は惹かれたのかもしれないです。
明るい中に潜んだ闇みたいなもの。


でも私別に危ない人とかじゃないですw
決して暴力そのものとかが好きなわけじゃないですwww

うーん、多分私は人間の根本にあるものを見つけたいんだろうと思う。
だからこういう小説読んだりこういう映画見たりするんだろうな。


人間の底にはなにがあるんだろう?
それを追うことは危険なのかもしれないけど、
やっぱり興味を引かれてしまうんだよね。



まぁ、ねじまき鳥、ほんと面白いので読んでみて下さい♪






クラシック音楽についてもっと勉強しないといけないなぁ。と思う。
一ベーシストの卵としても、できるものならばいつかこの曲弾いてみたいです。フルオケで。


…早く寝ようと思ったのに、2時を過ぎてしまった;;;


では、今日はこのへんで。
おやすみなさい。

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アジカンの、ではない。笑



初めて読んだ村上春樹がこれだった。
確か高①の夏休み。15歳か…若いな( ̄▽ ̄;)笑

なぜかノルウェーの森ではなくて、海辺のカフカでもなくて、図書館のすみっこにあって貸出カードに名前も少ないようなやつ。

この小説、ちょっと書き方が変わってて、主人公っていうか一人称が『わたしたち』っていう正体不明の視点なんだよね。
普通村上さんの本の一人称は『僕』なんだけどね。


で、筋もないわけのわからん話なのにすごい引き込まれた記憶がある。
それから村上さん読むようになった。

だいたい昔から本好きだったんだけど、そのときまでなぜか村上春樹には縁がなく、
中①の夏にノルウェーの森図書館で借りたけど忙しかったから読まないまま返しちゃったんだよね。
あ、12歳か…若いな( ̄▽ ̄;)笑


でももし最初に読んだのがノルウェーだったら多分私は村上春樹にアレルギー反応起こして断固拒絶してただろうと思う。笑
あ、今はすごい好きなんだけどねノルウェー。
昔の私は多分あの鬱ワールドを受け入れられなかった(笑)


だから最初に読んだのがアフターダークでよかったな。




本って、読むタイミングで内容が全然違って
アフターダークも何度も読むけど
主人公…っていうか主人公は『わたしたち』なんだけど、
主要登場人物の女の子が19歳で、
多分大人と子供の狭間の葛藤とかなんともいえない苦しみ的なものを描いてる小説なんだけど、
自分が15歳、18歳、19歳、20歳ってなって読むと、視点が全然違ってきてて。

同じものとの出会いでも、タイミングって大きいんだなぁって思う。
同じもの突き出されても、受け取り方全然違ってくるもんねー。





そういうふうに思える本はいい本だと思う。



久しぶりにアフターダーク読んで、面白かったので長々とひとりごと。



長文失礼しました;;;

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