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1週間の合宿から生還してきました。

今回思ったことを簡潔に述べると、
「自分は人間的に超超超未熟者だ」ってことです。
努力し続けられないとこも気が利かないとこも情緒不安定なとこも
ちょっとあんまりにも人間的に足りてないとこが多すぎるってことです。
ということで修行します。

合宿の反省は以上。


本題はこれから。
長いですごめんなさい。
自己満ですごめんなさい。





ロック界のとある事件について。


ロック界に生み出された衝撃的な曲について知ってみると結構おもしろい。


「人が思いついた後に同じことをするのは簡単なことだ。
難しいのは最初にそれをすることである。」

コロンブスはこんな趣旨のことを言ったという逸話がありますが、
今日は一番最初にできたPVと、その曲の話をします。



今では当たり前に作られるプロモーション・ビデオですが、
これが最初に明確な意味で「作られた」のは1975年のことでした。
(「明確な意味で」っていうのは、まぁビートルズとかもyoutubeとかにPVっぽい映像あるけど、
それはライブ映像をそのまま流した感じのなので「作られた」PVとは言わないってことです。)


とりあえず見たら早いので載せました。

これが世界で一番最初にできたプロモーション・ビデオです。



QUEEN
Bohemian Rhapsody




ふーん、って思うよね。
別にたいした映像じゃないじゃん。曲はなんかおもしろいけど。とか思うよね。



でもこの曲も映像も、ちゃんと知ると本当に本当に、本当におもしろいんです。



まずは曲について。

この曲は現在のイギリスでも「イギリス史上最も素晴らしい音楽」として評価されています。
1999年に行われたあるテレビ番組の投票調査でも1位を獲得しています。
日本ではQueenといえば「We Are The Champions」「We Will Rock You」とかの方が有名ですが
本国ではこれはちょっと別次元なところにあるとされている特別な曲です。
こんなに曲調がころころ変わる、聴きにくい音楽なのに、しっかり心に染みついているんです。
なんででしょう?


この曲は「ロック・オペラ」と呼ばれていて、ひとつの物語を形成しています。

流れは
アカペラ(物語の導入部分的な役割)→バラード(物語1。懺悔)→オペラ(物語2。裁判)→ハードロック(物語3。復活)→バラード(物語の締めくくり的な役割)
という感じ。

物語は
「Mama, just killed a man」
「お母さん、僕はある男を殺しました」
という衝撃的な歌詞から始まります。

裁判の日がやってきて
処刑場に連れて行かれて
そこで主人公が反撃する、というものです。


まぁ変な曲ですよね。なんか悲しいし。
では、この曲が多くの人の共感を買ったのはなぜなのか?

それはきっと、この曲を作ったボーカルのフレディ・マーキュリーが、
何を「殺した」のかわからないからです。

「Just killed a man」は、
直接的な意味ではなく、恐らく象徴的な意味で使われています。

たぶんこの曲に共感した人たちは
自分の中の何かを殺したことがあるのかもしれない。

マーキュリーは同性愛者だったので、「自分の中のmanを殺した」
っていうのはそういう意味だ、という人もいますが、
でも本当のことは誰にもわからない。
歌詞も、意味不明な単語の羅列部分がかなり多い。
暗号みたいな曲です。

多分、わからないことがこの曲の魅力なんです。
わからないから自分を投影して共感できるんです。

想像力こそ一番美しい。
だからミロのヴィーナスは世界で一番美しいヴィーナスだと言われるんですね。

Anyway the wind blows, Doesn't matters to me
「風がどっちに向かって吹こうと僕は気にしない」
これが自由人「ボヘミアン」狂詩曲「ラプソディー」のタイトルにつながると言われてます。


じゃぁなぜ、この曲にPVがついたか。

それは、メンバーが、長い上に曲調が変わりすぎてラジオで流されないだろうと考えたからです。
今では6分とか7分とかあっても珍しくはありませんが、当時の曲で5分を超える曲は異端でした。
確かにビートルズの曲とか2分くらいで終わっちゃうのがかなり多い。
昔は1曲の長さが短かったんですね。
(ちなみにこの曲、マーキュリーが最初にメンバーに発表したときは16分もあったらしいです。
削っておよそ6分になったという経緯があります。いやはや。)
ところがこの曲はかなり長い上に、ラジオでピックアップしようにも明確な「サビ」がありません。
(確かに、一部分だけ抜きだせっていわれたら困りますよね。)
TVでしか放送できないから、インパクトを狙って映像を作ったということです。
(ちなみに、「ラジオで流されないだろう」という考えは杞憂で、実際にはかなり流されました)

これはロックに界とって、大きな事件になりました。


作戦は大成功。
ボヘミアン・ラプソディーは9週間連続イギリスのヒットチャート1位を飾り、
30年たった今でも愛され続け、
以後、多くのアーティストがPVを作るようになったんです。


今では普通に見られるPVは、こんな風にできました。


(ちなみに、60年代以降、
「ロックは商業主義で汚れてしまった、もうこんなのはロックじゃない、ロックは死んだ」
と言う人もいますが、
私は70年代のロックも80年代のロックも90年代のロックも今のロックも全然ロックだと思いますよ。
私は、ロックって「言いたいことありき」だと思ってて、中身のないロックはロックじゃないと思ってる。
言いたいことがあるなら多くの人に届いた方がいい。
言いたいことがあるなら、その手段がお金を媒介するものであったとしても、伝わらないよりは全然いいと思う。
完全に余談だけど。)


また、この映像、すべてのシーンの撮影にたった5時間しかかかっていません。
現在のPVでは、どんなにお金がないバンドでも少なくとも10時間くらいはかけます。
最初の最初に映像を作って、しかも現在と比べて撮影のための技術とかも全然劣悪な中で、
大した打ち合わせもせずに、たった5時間でこのPVはできました。
すごいですよね。

曲も映像もすべてが斬新な曲、ボヘミアン・ラプソディー。
この一曲はロック界に嵐をもたらしました。

30年以上たった今でも、多くの人に愛される曲。
こんな曲作れるアーティストってなかなかいないよね。

時々、ビートルズとかクイーンとか、
「絶対的なアーティスト」のライブに行ってみたかったなぁって思うことがある。
そのころに青春を謳歌したかったなぁって思うことがある。

ビートルズもクイーンも、その時代の人たちにとっては「絶対的」な存在だったと思うんだよね。

現在ってそういう人たちがいない。
あんまりオリジナリティーのあるバンドがないってことかもしれないけど、
文化があまりにも多様化したからっていうのもあると思う。


その世代のすべての人が共有できるようなアーティストがいたってことが
その時代の幸運だと思うんだ。

ちょっと羨ましい。


マーキュリーは1991年にエイズで死んで、
たくさんの人が泣いて、
私は多分3歳くらいだった。

けどマーキュリーの曲は私まで届いて、
ほんのわずかかもしれないけど、次の世代にも届くと思う。

ロックってそういうのがいいなぁって思う。
私はロックの、手に届きそうな歴史を持ってるところに憧れてるんだろうな。



うを、この文章量ひどいな。
脈絡もないしww

完全に夜中のテンション。

ここまで読んでくれた方、(いたら)
ありがとうございます。



風がどっちに向かって吹こうと、私は気にしない。


いい生き方だ。
厳しい生き方でもあると思うけど。


では☆

拍手[3回]

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無題
めっちゃ興味深い!!
みっぴーは先生になれます。笑

どーやって探してくるの??
hiro 2010/03/15(Mon)21:04:26 Edit Top
無題
こんな読みにくい文章最後まで読んでくれただけでもありがたいのにそのうえ温かいコメントありがとう

これはねー、クイーンのCDについてる解説書みたいなの読んでたら「世界で初めてPVが作られた作品としても知られる」みたいに書いてたの見て調べてみたネタだよ!
みっぴぃ 2010/03/19(Fri)01:51:02 Edit Top
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